【働き方】「労働集約型」は重労働・低賃金?対義語の「資本集約型」と比べてみた

こんにちは。岡田ちっぷです。

先週から派遣フルタイムで働き始め、1週目が終了しました。

働き始めたいきさつはこちらの記事に「【派遣で働く】フリーランス主婦が派遣社員になる理由

5時半起き…保育園の送迎… 8時間勤務…。ツライです。

しかし、業務はまったくツラくありません。職場の雰囲気はとても穏やかです。(まだ1週目で本格的に業務が始まっていないにしても)

これが、私がこれまで働いてきた「労働集約型」ではない世界か…。

ということで、「労働集約型」とその対義語である「資本集約型」の仕事についてまとめてみました。

「労働集約型」とは?

産業(ビジネス)の形態で、生産要素として人間の労働力に頼る割合が多い産業のこと。

代表例は第1次産業の農業や漁業だといわれてきました。たしかに人間が動いてこその産業ですね。しかし、農業なら機械化、漁業も養殖など「労働集約型」の途上にある気がします。

今「労働集約型」というなら、それはやはり、第3次産業のサービス業でしょう。労働の質・量が、提供するサービスの品質にダイレクトに影響する業界です。

「労働集約型」は労働生産性が低い

私がこれまで働いていて、今も片足突っ込んでいる「編集・制作業」は、「労働集約型」の最たる例だと思います。

企画に始まり、取材・ライティング、編集、デザイン。各工程でどれだけ時間をかけたかで、制作物の質が決まります。機械がやってくれるのは印刷くらい。

一定の品質をキープするためには、労働量がかなり必要です。しかし、その労働量に応じた商品価格にできるかといえば…。できない。安い。安くないと売れないし。

「労働集約型」は「労働生産性が低い」といわざるを得ないでしょう。労働量が多く賃金は安い、ということです。

私も、そこに疲れてしまったのです…

「労働集約型」の対義語は「資本集約型」

重労働・低賃金の「労働集約型」。こういうと悲しくなってしまいますが…。では、その反対にある産業はといえば、「資本集約型」です。

「体が資本」なんて言葉がありますが、それは労働集約型」的な言葉。「資本集約型」でいう資本は、一般に生産のための設備(例えば機械)です。

人間が動く量と、機械が動く量。生産に占める割合において、機械が動く量のほうが多ければ、それは「資本集約型」の産業です。第2次産業である工業、特に機械化が進んだ製造業がこれにあたります。

機械が稼ぐ分だけ、人は楽?「資本集約型」

私が結婚前にサラリーマンをしていたとき、取引先のメーカーの方に言われたのです。「『製造業なら、機械が動いてくれる分だけ人間は楽できるだろう』と思ってこの会社に入った」と。

そのときも私はまさに「労働集約型」の業界にいました。同僚と「労働集約型はツライ」という話になるとき、この言葉を何度も思い出しました。

そして今、メーカーで派遣で働き始めて実感しています。この言葉が真実であることを。

高賃金の「労働集約型」もあるが

前項の方はこうも言ってました。「銀行とか商社は、人間を削って稼ぐんだから、きつそうだ」と。

銀行や商社も産業形態の定義でいえば「労働集約型」です。

知識集約型」という定義もあります。IT系やコンサルタントもこれ。広くは弁護士や会計士などの士業、広義ではクリエイティブもこれに入るみたいですが。あくまで「『労働集約型』産業のなかで、頭脳労働がメインである業界」です。

銀行、商社も、上で述べた「知識集約型」の仕事も、一般に高賃金。クリエイティブだって一流なら高賃金です。「労働集約型」産業にも高賃金な仕事はいっぱいあります。

でも「人を削って稼ぐ」仕事であることは、間違いないありません。

AIなどの技術で「脱労働集約型」はあり得る

労働集約型の産業は人がツライ」。

「職業に貴賎なし」ではありますが、これは事実です。

しかし今後、AIやIoT(Internet of Things)、RPA(Robotic Process Automation)などの新技術で、「労働集約型」の業務が自動化されていくでしょう。人の労働じゃない生産要素の割合が高くなれば、「脱労働集約型」です。

新技術を導入できる企業と、そうでない企業。格差広がるかなー… でも、希望ではあります。

結局は「やりがい」と「適性」

「資本集約型」の産業で、やりたい仕事が実現できるなら、大正解なんだからそこでがんばれ。

「労働集約型」の産業はツライのか、そうなのかー、と思いつつも「やっぱり自分のやりたい仕事だ」と思うなら、そこでがんばれ。

「やりがい」を感じて、適性もあるのが、天職というもの。そして多くの場合「やりたい」と強く思う時点で、適性はあると思うんです。

私も「労働集約型」の反対側、つまりは「資本集約型」の製造業界で働き始めたわけですが、まだライターとしても活動していくつもりです。一生、「労働集約型」側の労働者であるだろうと思います。

「資本集約型」の仕事だって、ツライことはあるしね。

がんばって働いていきましょう!

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