【中学受験】小5秋の撤退危機、勃発! 引き起こしたのは私【懺悔】

前回、思わせぶりに「息子の学習について語る気がしない」と書きました。

そして嬉々としてドキリソングについて語った

先週から今週にかけて、小5息子「中学受験をやめる」「やめない」「やめる」「やめない…」と、花占いしてるような状態にいました。いやその状態だったの私だけかもしれないのですが…

名付けて「小5秋の撤退危機」。とりあえず決着がついたのでまとめます。

コトを起こしたのは私

一連のコトの発端は、私が「もう中学受験、やめよっか?」と息子に言ったことでした。

娘のときには激昂して何度も口にした言葉ですが、本気だったことはありませんでした。だったら言うなよ、なんですが、娘も本気で受け取らないでいてくれたんですよね…。

でも今回は、私は本気でした。そして息子もかなり本気に受け取っていたのです。

最近の息子の言動

コトの発端に至るまでには、「息子の目に余る言動」がありました。

友達と遊ぶのが楽しい

今、息子の周りは、クラスの仲間も、サッカーの仲間も、学年全体も、「みんなで遊ぶの楽しいじゃん!!」っていう、全開絶好調の状態です。近所を歩いているだけで分かります。すごい群れをなして、すごい楽しそうに遊んでる。リアルで集まって遊ぶのがメインになって、ゲームをやる時間は減っています。

小3でコロナ禍になって、去年もイマイチで、やっと行動制限がなくなってきたこともあるのかな? それを思うと不憫な子たちです… 思い切り遊んでほしい…

で、息子は勉強があるから「友達と遊ぶのは週に2回」と一応決めています。でも、それ以上に遊びたがります。

うん、受験勉強をちゃんとやる限りは、いくら遊んでもらっても構わないんだけれども

塾の宿題をさぼる

やっぱりさぼってたわけですよ。もはや詳述不要でしょう。

ものをなくす、忘れる

さらに最近、ものをなくしたり、逆に他の子のものを持ってたり、忘れ物をしたりということがやたら多くなっていました。

もともと、身の回りのことがイマイチできない息子。

今までずっと「勉強させるよりも、整理整頓を覚えさせるほうが先なんだよな」というモヤモヤを抱えながら、受験だ勉強だとワーワー言ってきてたんです。そのジレンマに私が耐えられなくなるほど、身の回り関連の失態が続いていたんです。

「撤退危機」の口火が切られた理由

前述のような息子の近況があり、最後は「友達に返さなきゃいけないモノを私が息子に渡したのに、息子が持っていくのを忘れた」ということから、「そんなんで遠くの中学校に行けるの?」から「もう中学受験、やめよっか?」へと展開していってしまいました。

私立中学に行けたとして、やっていけるのか

電車で遠くの中学に通う大変さを、中1娘を見ていて実感しています。定期券忘れたら電車に乗れないし、スマホを忘れたら連絡つかないし。鉄道で人身事故が起きて右往左往したことも、すでに何度もあり。

「お弁当を忘れた場合は、親御さんが届けにくることを許可しています」とかって周知されてるけど、そんなの絶対、イヤ。幸い、お箸や水筒は忘れても、弁当は忘れないですんでいる。

制服のバッジ、指定の靴下、ジャージに貼る名札が剝がれたから売店で買うとか。

息子、できるの?

いや地元の公立中学行っても、同じ試練があると思うけど、私立中学のほうが大変なのは間違いない。今みたいに周りから情報も入ってきにくくなるだろうし。

親として、私立中学に通う息子を管理監督していく自信がなくなってしまいました。

息子は友だちと遊べて、サッカーもできるほうが幸せでは

あとこれ。

すごく楽しそうに遊んでるからね。

私や夫は、小学校の高学年ともなれば「周りのノリに合わせるの疲れるわ~」みたいな、勉強できるキャラの疎外感とか倦怠感みたいなやつあったよね、と話が一致しているんですが。

娘も、壁というほどではなかったですが、キャピキャピした大集団ノリは苦手で、親しい友達と少集団で遊ぶ感じでした。

息子にはそういうの全然ない。大集団で、誰から誘われてもウェーイ♪ってなもんで。パリピです。そもそも勉強できるキャラじゃないしな。

あとサッカー。最近、公式戦の手伝いに行って、真剣にサッカーに取り組む子の姿に心打たれました。息子みたいにサッカーをメインにしていない子との差は、すごい開いている。「部活は、中学もサッカーかな」という息子には、勉強よりサッカーだったのかもしれない。

「息子に、本当に必要なことって何だろう?」って、迷い生じちゃっても仕方なくないか?

撤退するなら今しかない

あとこれ。

この騒ぎを聴いた娘は「やめるなら今しかないもんね」と言ってました。

6年生になったら、先生も周りも一気に受験一色になって「やめるなんて考えることもできない」という状態になるらしい。

そう、そこに突っ込む覚悟が親にも、息子にも、足りていない。

このままいって、受験学年の1年間を乗り越えられるのか。というか淡々と塾には行くけど、淡々と授業を聞き逃してきて、淡々と宿題もさぼる息子に、親は耐えられるのか。自信ないな~と。

息子と話してみて

何度かここにも書いたんですが、中学受験において(いや何事にも)、娘のときにはあったパワーが出せなくなってしまった私。

もう中学受験、やめよっか?」発言の後、「ちょっとパパと話してみてくれる?」と夫に丸投げして別室に引っ込んでしまったのです。日曜日だったし、仕事あったし…(ごめん、夫)。

その後、夫が「中学受験の意味について、もう一度考えてみるように」「最終的に選ぶのは息子」といった話をしたらしいんですが。

その直後。

友達が遊びに誘いに来て、出ていった

そして、6時近くまで帰らず

組分けテスト1週間前の日曜日の話です、これ。

息子と再び話してみて

帰ってきた息子に、今度は夫が「遊びに行って帰ってこなかったってことは、中学受験やめるってことでいいんだね」となってしまいました。

そこで今度は私が、息子と話すことに。

息子は小さい声で「中学受験したい」と言ったのですが、理由を聞くと「高校受験するの大変だから?」と。

(もうちょっと前向きな理由がほしいな…)というわけで、紙と鉛筆片手に「中学受験する場合」と「しない場合」の小6の1年間および中学3年間について、細かく話してみました。

「しない場合」には、毎日友達と遊べて、サッカーも続けられて、スマホもすぐ買ってもらえる。来年の夏休みは遊びたい放題。ただし、身の回りの整理整頓と提出物をしっかりやって、中学で内申を取れるようになって。塾には小6くらいから週2くらい通って、英数やろうね。

「する場合」には、このままの生活続けて、来年4月にはサッカーもやめて、日曜日は1日中、日曜特訓。その分土曜日は1日中、ふだんの宿題と復習。夏休みは1日10時間学習×40日間ね。これだけやったからには頭の中身が変わってくるし、中高はこれだけやった前提で教育を受けることになる。

どっちを選んでもいい、親としては選んだほうをサポートしていく、と話しました。

すでに公立中に進んだ場合のシミュレーションも済んでた

小5男子に選択させることがそもそも間違い?

息子は「組分けテストまでは今までどおり勉強して、その結果も見て決める」と言いました。

そこで今週は、これまでと同じように塾に通って、組分け対策優先で勉強をしておりました。

一方。

夫は「中学受験はしたほうがいいに決まってるけど、本人の意識がついてこないなら仕方ない」

ちょうど会う約束をしていた、私の友達は「小学生男子にそんな判断できるわけない」

あと別の友達は「多分、今、スマホのことしか頭にないよ」

そして私は… 自分の覚悟不足のせいで、今まで曲がりなりにもがんばっていた息子を、受験じゃないほうに向かせてしまったことを反省しておりました。

結論:スマホを買って、中学受験は継続

反省した結果、ここでやめさせてしまったら後悔するだろうな、と思い至った私。

率直に、息子に「すごい人になるかもという期待が捨てきれないので、受験してください」とお願いすることにしました。

で、水曜日に実際に話してみた結果。

「うーん。僕が一番、受験やめるに惹かれた理由って、スマホ買ってもらえるところなんだよね…」と。「別にたくさん遊ばなくてもいいけど、LINEで友達と話したい」と。

え、ちょっと。けっこうやるじゃん。交渉できてるじゃん。

幼すぎて心配してた息子の腹芸を見れて、若干舞い上がったよね。

「姉と父がOKならね…」ということで、中1娘と夫にそれぞれ相談してみると(2人とも以前は息子にスマホ買うのを反対してたから)、2人とも「こうなることは大体分かってた」というリアクションで、賛同してくれました。

というわけで、次に組分けでCコースに行けた段階でスマホを買ってあげることになりました。

息子にしてみれば「よく分からんけど、スマホ買ってもらえることになってラッキー」ということじゃないかと、そう思うと脱力ですが。

「親にお願いされたら、断れないよね」と神妙に語った娘

こうやってまとめてみると、アホみたいな話になってしまったのですが、けっこう重たい日々を過ごしました(勃発したのは日曜日だけど、その前から親はかなり悩んでいた)。

で、結論が出てスッキリしたわけですが。

最後の、息子へお願いしたくだりを聞いた娘が、神妙な口ぶりで言ったんですよね。「親にお願いされるって、それ強制だよね。断れないよね」と。

そうだよね、結局、親が思う方向に子どもを誘導してるんだよね…

しんみりしながら夫に娘の発言を話すと。

「さっき娘に、お風呂洗ってって頼んだら断られたけど?」

うん。ウチの子なら断れるかもね?

ひよってる奴いた

今回考えたことは全部、受験を始める前にひと通り考えたはずのことでした。

だからこそ原点に立ち戻って、考え直すことができたのですが。

予想以上に友達と遊んで楽しそうな息子に、定期とかすぐなくしたり厳しい男子校だったら忘れ物しまくって親呼びされたりしそうな息子に、ひよってしまいました

反省してます。

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