2026年初頭、私の仕事がなぜ暇だったのか。
それは、『ダウントン・アビー』を観るためだったのかもしれません。
今回は、この年末年始にシーズン1から見始めたにわかファンが、ダウントン・アビーの魅力をネタバレなしで語ります。
※この記事は1月末に書いたものに手を入れて、再構成しています
2026年1月『ダウントン・アビー/グランドフィナーレ』公開
『ダウントン・アビー(原題:Downton Abbey)』は2010年から2015年まで英国で放送された歴史ドラマ。日本ではNHKで吹き替え版が放送されていました。
私はちょっとだけNHKで観ていたことがあったのですが、何しろ子供たちが小さい頃のことで、中途半端に終わってしまった上にほとんど内容を覚えていません。
が、なんとなく気にはなっていて、いつかまとめて観たいと思っていました。
それが、10年の時を経て映画が公開され、グランドフィナーレを飾るという。今以外に「いつかまとめて観る」機会はないのではないかと思い立ちました。。
ネタバレが怖くて映画情報はまだ全然チェックしていませんが。
ダウントン・アビー グランドフィナーレ : 作品情報・キャスト・あらすじ – 映画.com
年末年始からシーズン1を視聴し始め、今、シーズン5に入ったところです。
にわかが語るダウントン・アビーの魅力
ダウントン・アビーは、イギリスのヨークシャー、ダウントン村にあるグランサム伯爵の屋敷の名前です。1900年代初頭から始まる歴史ドラマですが、ダウントン・アビーを中心とする人物は全てフィクションです。
主人公は屋敷に住むグランサム伯爵一家ですが、一家を支える執事・家政婦長・従者・侍女・下僕・料理番といったいわゆる「下階の人たち」にもスポットが当たります。初期は特に、上階に下階の思惑が絡んだりして、ドロドロしたドラマになっています。
はい、紹介終わり。それでは、語っていきましょう。
圧倒的主人公、メアリー
ダウントン・アビーに住む伯爵家の長女、メアリー。彼女を観るためにこのドラマを観ているといっても過言ではない。
美しい! 賢い! 気丈!
伯爵令嬢だからこその魅力
気高く強い女性を描くためには、伯爵令嬢くらいのステータスが必要なのだろうなと、勝手に説得されてしまいます。
伯爵家生まれの女性と言えば、『ベルサイユのばら』のオスカル様。ただ、オスカルは男として生きてるから… もちろん女性としての葛藤はあって、さらにそれを乗り越えて、終盤「女でありながら、人間の愚かしさの中でもがき生きることができた(要約)」と、自分を男として育てた父親に感謝を述べるシーンはまさに胸熱だけど。ダウントン・アビーの150年前の世界だから、気高い女を描くにはこれだけの舞台装置が必要だったってことですよね(と、勝手に納得)。
一方、1900年代初頭に生きるメアリーは知性と美貌とカリスマを兼ね備え、「男だったらどんなに立派な当主になっただろう」と誰もが思わずにいられない人物です。
しかし女性であるがゆえに、嫡男が全てを相続することを決めた「限嗣相続制」という法律に阻まれて、グランサム伯爵の財産を丸ごと相続することはできません。グランサム伯爵の子はメアリーの他に妹2人しかいないし。というわけで「ダウントン・アビーをどう守るか」が、ドラマの背骨になっています。
欠点もわりとある(人間らしい)
メアリーには欠点もたくさんあります。知性も気位も高いので、自分が認めていない人物には辛辣(すぐ下の妹、イーディスには特に)。自分の美貌に完全に自覚していて、魅力的な男性を誘惑せずにはいられないところは癖としか言いようがない。無自覚に自己中心的な考え方をしているところもある。
あと、メアリーの欠点と言ったらこれ。人に弱いところを見せられない。
こんなに主人公らしい欠点、ある?
何でもできると思わせてくれる圧倒的信頼感
でも、基本的に優しい。正しい。あと強い(今、強すぎるのが欠点的な話をした気がするけど)。
あと、何でもできる。狩りもできれば乗馬で障害物競走もこなす。歌もダンスもうまいし、重病人の看病も余裕だし、農場経営もお手のもの。
あと、圧倒的に面白い。圧倒的元伯爵夫人のバイオレットの血を色濃く引いているんだな、っていうところがいい。
あと、デコルテの圧倒的美しさ。ダウントン・アビーの魅力の1つに衣装の美しさが挙げられるようですが、その80%はメアリーが担っている。
しかもメアリーのことをこんなふうに思ってるの、視聴者だけじゃないから。ダウントン・アビーに住んでる人、ダウントン村に住んでる人全員だから。
マギー・スミス演じるバイオレット
グランサム伯爵の母にして、元伯爵夫人のバイオレット。
メアリーを観たいからこのドラマを観ているのはたしかなんだけど、メアリーは苦境に陥ることも多く、「やめとけ!」っていう方に突き進んでいっちゃうところがあるから、観たくないときもある。
そんなときのバイオレットお婆様です。
18世紀のイギリスを生きた貴族のすごみ
英国の絶頂期であるヴィクトリア朝を生きた貴族!
それがどういうものか全く分からないけど、こういうことなんだなということが分かる。
機知に富んでいて、どんなに厳しい状況でも飛び出すユーモラスな発言!
絶世の美女だったことを思わせる、桁違いの昔の恋愛沙汰エピソード!
家のため、自分のためにめぐらす深遠謀略の数々!
意外と人間らしい、老年期の暮らしと友情!
まあ、不謹慎を覚悟でいうと、マギー・スミスが亡くなったことは知っていたので、作品内でいつ逝かれるか心配でハラハラしちゃうのだけが欠点です。
定点観測感
ドラマがけっこう後半になってきた今、もう一度初期に戻って、きらびやかな生活を垣間見たい…。
始まったのが1912年のタイタニック号沈没事故だから、今、15年くらい経ってます。
皆、歳をとり(イザベルだけ変わらない)、結婚もし、出産もし、引退もし、下階のメンバーもだいぶ入れ替わりました。
変わっていく人、文化、時代、自然…はそんなにないけど。この感じは…
『北の国から』を思い出す
学生時代にビデオを借りて観た、倉本聰脚本『北の国から』
ダウントン・アビーは時代劇だし、舞台からテーマから何から全て違いますが、一定の土地の人たちを定点観測する感じや、時間の流れ方がちょっと似ている気がします。
人間の営みにまつわる感動って、時代や国を超えるんだなあ。
おまけ:英語の勉強に役立つか
年始の仕事がない期間は、本気でずっとダウントン・アビーを観ていたのですが、1月後半から2月にかけては就職活動も始めていました。
もう外資を狙うしかないかもと思って、英語を勉強したりも…(英文履歴書を送ったところはダメでしたが)。
で。
ダウントン・アビーは英語力向上に役立ったかと言うと…
”t”の入れ方がうまくなった
“Downton Abbey”はもちろん、”Don’t you?”とか”I’m grateful.”とかっていうときの、tの発音がうまくなったと思います。
高1の娘に「そうそう!tを発音しないイメージあるけどさ、意外とはっきり発音するtも多いんだよね」とほめられました。
たまに見直して、今後も自分の中のイギリス英語を磨いていきたいと思います。
それから娘が家でちょうど覚えていたイディオム、”hold my tongue”がタイムリーに出てきたときは嬉しかったです。娘と一緒に見られたら最高だったんですが…高校生にはそんな時間はないから…
ダウントン・アビーについてはまたそのうち、内容についてもネタバレありであれこれ書いていきたいと思います。