【中学受験】早稲アカのNN講座の内容と感想、メリット・デメリット

中学受験に挑戦中の小6娘。色々ありつつもがんばっています。

こんなこともありつつ。

先日は、第一志望であるJGの本番そっくり模試がありました。早稲アカの学校別対策講座であるNNJG、正月特訓と直前講習のクラス分けにも関わるテストです。11月の今回がラストです。

子どもがこの模試を受けている裏で、親のほうもNN保護者会の最終回を受けていました。

熱かったです。「ここからが早稲アカの真骨頂」と言っていました。感動しました。

というわけで、NN講座。どんなものか。受けてみてどうだったか。メリット・デメリットをまとめてみます。

NN講座には志望校を同じくする全早稲アカ生が集う

NN講座の最大の特長は、早稲アカ全校舎から一カ所に集めることです。塾生も、先生も。(他塾生も)

6年4月から日曜日月3回志望校の最寄りの早稲アカ校舎に集まって、朝9時半から18時まで

NNJGのパンフレットには「お茶の水に女子学院専門塾を実現」と書いてありました。

基本的に早稲アカのNNの先生は毎年同じ学校を受け持っている専門家です! 早稲アカ全校舎から招へいされた、エース級の先生たちです。

しかも先生方、学校とのパイプも持っています。以前子どもたちの校舎にNN〇△の1組担当の先生がいたのですが、その先生は「早稲アカ主催〇△中学説明会」でも小間使いのように働いていた、とその説明会に行った夫が言っていました。

一方、サピックスの学校別講座は校舎ごとに開設されるということで、NN保護者会ではよく引き合いに出されています。でもこの点は、サピの層の厚さよ…っていう解釈もできると思います。

NNの受講資格を得るために

4月はじめ、「NNオープン模試」という選抜テストがあり、合格ラインを超えれば受講資格をもらえます。

選抜テストは前期は4、5、7月、後期は8、10、11月(10と11は有料…!)があります。

女子学院のNNは1組から7組までありますが、もちろん選抜テストの成績順です。毎回じゃないですが、テスト結果による入れ替えもあります。

5年生くらいで「偏差値が足りないんですけどうちの子、〇◇中を目指せるでしょうか」という親の質問に対して、早稲アカの先生は必ず「まずは6年春にNNに入れるかどうかです」と答えます。NNが開講されている学校であれば。

NNでやってもらえること

具体的にNNでどんなことをしてもらえるかといえば。

前期は志望校に向けて学力を伸ばすことが最優先

らしいです。

4月から7月までは、どこのNNでも基礎力を鍛えることに主眼が置かれ、あまり学校に特化した対策はしないそうです。だから「本命のNN選抜に落ちたとしても、どこかしらのNNに受かって通えるように、NNオープン模試は複数受けるように」(3校まで受けられる)と言い渡されます。

NNのない学校を志望している場合も、NN受講できる学力があれば、どこかしらのNNを受けるようにすすめられることでしょう。

テンションの高いOB・OGが遊びに来る

らしいです。

先生いわく「勝手に来る」らしいです。

NN講座の空き時間に来て、学校生活のこととか部活のこととか、色々話してくれるそうです。めちゃめちゃテンションが高くて、話も面白い! と娘が言ってました。

後期からは土曜講座の受講資格も得られて、そっくり模試が毎週受けられる!

や、やった~!

9月からは日曜日に加えて土曜日も、最大朝9時半から18時15分まで。土曜日のほうは受講する教科を3科目選べます。内容は「そっくりテスト」という学校別対策テストと解説です。

娘ははじめ3科目受講していましたが、日曜NNの宿題もままならず、午後からの2科目に変更しました。

1月からはNN日曜日も「そっくりテスト」をやると聞いています。土日両方そっくりテストやるのかな…

EASTで過去問を提出し、結果がWeb帳票で見れる

EASTというのは早稲アカのテスト解答用紙提出用のアプリです。

NNJGでは、過去問の提出スケジュールが決められていて、期限までにEASTで解答用紙を提出します。

(講座によっては授業内で過去問をやるところもあるみたいです)

採点後には、NNオープン模試と同等のWeb成績帳票が見られます。順位、偏差値、問題ごとの正答率も見ることができます。これは、本当にありがたいです。

過去問直しについても、専用のノートが配布されていて、決められた期限までにNNの先生に提出することになっています。

NN保護者会で、すべてをレクチャーしてくれる

NN受講者じゃなくても、NNオープン模試を受ければNN保護者会に参加できるのですが…。(ただいつも、塾生と非塾生で分かれるので非塾生のほうの内容はわかりません。多分、大体同じで非塾生のほうは宣伝多めなんじゃないでしょうか)

とにかく内容が充実しています。今年の志望者の推移動向から、出願、入試当日の注意点まで。そして各教科の主任の先生方がその時々の学習面についてお話してくれます。さすがトップ講師、話が面白くて役に立つんです。

Zoom面談で学習相談、電話対応もしてくれるらしい

後期、10月にNNの先生とZoom面談がありました。相談したい教科を1科目選ぶかたちになっていて、ウチは算数を選びました。

NNオープン模試と同時に開催されるNN保護者会の後に、個別相談の時間が設けられたりもしています。そして先生も「ご質問があれば電話してください」と言ってくれます。

受けてみた感想、メリット・デメリット

NN講座を受けてみて、学力や得点力が向上したのかどうかは正直分かりません。娘の成績、右肩上がりにならないんですもん。1科目でも、明らかに上がった教科があればいいのに… 結局上がり下がりしてるんですもん。

成績以外のことになっちゃうのですが、感じているメリットとデメリットです。

メリット1:合格後のシミュレーションができる

土日、お弁当を持って、電車でお茶の水へ。

NNは志望校の近くまで通うので、合格後の通学のシミュレーションできます。地元のNNに通う塾のお友達がうらやましかったりするけど、遠い学校選んだの自分だもんね、と。

メリット2:1日中娘が留守

受験学年の小学生が、休みの日にずっと家で勉強している… 親にとってこれほどつらいことはありません。

土曜日は午後いっぱい、日曜日は1日中、娘をNNに預けられる。ここにものすごい価値を感じています。

NNのおかげで、弟妹を連れてお出かけしたりもできています。

メリット3:娘が楽しんでいる

娘は2組から6組まで、色んなクラスになりましたが(1組には最後まで入れなかった…)、面白い先生が多いそうで、おおむね楽しんでいました。

コロナ禍で私語は慎んでるだろうし「NNで友達ができる」というのは娘はないのですが、ちょいちょい周りの子と話すこともあるみたいです。

デメリット1:後期はとにかく忙しい

思えば、前期のNNは宿題が出ないので楽々でした。後期からNNでも宿題が出るようになり、普段の校舎の授業との両立が大変です。校舎の先生は「NN優先で」と言ってくれますが… NNの宿題も全部できてない気がする…

併願校の過去問もやるようになって、ますます手が回らなくなっています。

デメリット2:多分つらいケースもある

NNJGは成績順に7組まであります。気にする子(親にも)にはつらいかもしれません。

まあ、模擬試験とはいえ実際に受ける入試傾向に合わせたテストの立ち位置なんだから、つらいからって避けて通るものでもないですが。

組分けでは偏差値が足りているのにNNで下位クラスになるのは、志望校の問題傾向と合っていないっていうことです。この場合でもほとんどは、NN受講して慣れていけば成績は上がるんだと思いますが、上がらなかったら本当につらい…

しかも、NNオープン模試を受けるまでは相性が分かりません。NN講座がある学校の入試はかなり特徴的で、普段受けている組分けテストとはだいぶ違うと思います。

5年生の12月に「NNジュニアオープン模試」がありますが、5年の12月まで温めてきた志望校を「入試傾向と合わないから」って、なかなか諦められるものでもない。でもこの辺は、親がちゃんと判断して誘導していったほうがよさそうです。そういう意味ではこれ、すごく重要なテストだと思います。

ウチの娘は悪いときは悪かったけど、いいときはよくて、最終的にまあまあのところに落ち着きました。多分、大体の子はこのパターンです(つまり受験者のボリュームゾーン)。

何が何でも行きたい学校があるなら、おすすめ

早稲アカ生で、行きたい学校にNN講座があるなら、取らない選択肢はないんじゃないでしょうか。

受講料はかかるけど… 奨学制度もあるし… ウチには関係なかったけど…

他塾生の場合は、善かれ悪しかれNNには「早稲アカらしさ」がぎゅっと凝縮されているので、そこに納得できるかどうか、ではないでしょうか。

「NNっていうネーミングですでについていけない」などと言う人には全然向いてません。

あと、NNは普段の校舎と比べると、やっぱり先生との距離は遠いです。サピックス生でNNを受ける人もいるという噂ですが、校舎内に学校別講座を作ってもらえるのに…? とは思います。まあ、何を優先するかはさまざまですよね。

問題は、NNのある学校とない学校で迷っている場合

小4息子の学校選びも進めている私は、「NN講座が開講される学校を志望するかどうか」という悩みを抱えています。

女子はNNがあるような最難関に続くポジションの学校が少ないんだけど、男子はいっぱいあるので。NNがある学校はほとんど1回勝負だけど、2回以上チャンスがある学校もいっぱいあるので。

娘みたいな厳しい最難関チャレンジを、もう一度やるなんて嫌…。←本音

あとそうだ、これデメリット3ですが、「一度NNを受講したら、簡単にはやめられない」というのがあると思います。子どもがその学校に本気になっちゃうから。OB・OG来るし、先生たちもその学校にめちゃくちゃ詳しいし。

NNに行かない子の選択肢は「難関プログレス」

早稲アカでNNに行かない、上位クラスの子は「難関プログレス」という日曜特訓に通うことをすすめられます。受講資格は…3月位にある合不合模試か何かで得ることができます。多分、時間帯とかはNNと同じで、1日中。多分、後期からは土曜日のオプションもあり。(あやふやな情報ですみません)

この講座の名前、もうちょっとNNに寄せてつけてくれてもいいのにな、と思います。「KK(きっとここに)」とかどうでしょうか。どうでもいいですね。

まあ、息子のことはまだ先なので。ちなみに5年生からはSSクラスの子が受けられる「NNジュニア」という講座が月1回開催されるようですが、NNジュニアの内容は学校別じゃないので、息子はまだいいかなと思っています。

これから12月、1月と「早稲アカの真骨頂」を見たら、また意見も変わるかもしれません。

がんばります!

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