高校生になった子供と振り返る「我が家の中学受験」

中学受験のシーズン。

受験生がんばれ!の気持ちでXを見ていましたが、このタイミングで思い出すのは、2年前の息子の受験よりも4年前の娘の受験でした。

娘の受験のほうが、悲喜こもごもだったから。1人目で私が色々よく分かっていなくて、親の負い目が大きい受験だったから。

そんな折、娘が自分の中学受験に対する見解を述べてくれたので、過去の発言も含めてまとめておきたいと思います。

娘の中学受験

娘は小さい頃から利発だ、優等生だと周囲からも一目置かれるタイプで、入塾前の模試を受けると「御三家を狙いましょう」と勧誘される、いわゆる「できる子」でした。

上を目指す戦い

最初から御三家を目指すことは既定路線で、偏差値が上がり始めた4年の後期からは「最上位クラスは当たり前」「組分けテストは8割」など、高い要求を突きつけられていました。

当時の塾からは週間学習時間の目標が布武されていて、4年から「塾・テスト以外で週に16時間勉強」が強制されていました(5年は18時間、6年は20時間だったような)。

この頃は夫も積極的に娘の受験に関わり、土曜午前は理社、日曜は算数という感じでマンツーマンで勉強をみたりもしていました。

最上位層に求められることの全てを最後まで必死にやって、NN校以外合格という結果になった、というのが娘の受験でした。

親の負い目

娘のときには母親の狂気、ありました。勉強をサボっていたらキレてましたし、テストの点が悪かったら速攻で塾に電話したりもしていました。

しかも、父母の経済力が足りず。「お金かかってるのに」という気持ちも常にありました。

なのに、私は中学受験していないのでトンチンカンで、夫も30年前の中受経験をアップデートできていませんでした。

「5年生からでも大丈夫」と新4年の入塾を見送ったものの、3月になって考え直して、慌てて入塾させたり。「お弁当つくらないですむし」と2科目で入塾させたり。

そもそも低学年では、通信で軽く勉強させていたくらいで何の先取りもしておらず、英語もやらせていませんでした。上位層にあるまじき、意識の低さですよ。

というわけで私にとって娘の受験は、「本人に辛く当たっていたが、実は親が足を引っ張っていた」というもので、申し訳ない思いが強いのです。

娘は「普通にいい受験」

最近、新しく大学受験塾に入ったのですが、見学のときに「Wアカっぽい雰囲気でいいね」と言っていました。

娘にとって中学受験の塾は楽しく、いい思い出になっているらしい。

娘がいた最上位クラスの十数人のメンバーは大半が4年から固定で、男女とも仲が良く。多少の交代劇はあったけど、講師陣も大部分が固定で、入塾から卒業までお世話になりました。塾が居心地のいいサードプレスになってたんですね。

それから、最近よく「中学受験のテストは、点数が取れるから楽しかった」と言っています。大学受験の模試ではあんまり点が取れてないからね…

というわけで娘は、自分の中学受験を「普通にいい体験だった」と評価しています。

本当に?

「親に感謝してる」by 娘

私が罵倒したり、テキストを投げつけたりしたことは、「やりすぎなところもあったけど、私もサボってたから仕方ないよ。お母さんも一生懸命だったんだよ」

入塾が遅れたこと、2科目で始めたことは「最初は授業についていけなくて、けっこうつらかった。末っ子が中受するなら普通のコースに載せてあげて。でも、出遅れた分は最終的に取り戻せてたと思う」

低学年で先取り学習させていなかったことは「先取りさせてたら、そこで勉強嫌いになってたと思う」

英語を習わせなかったことは「残念だけど経済的な縛りがあったんだから、仕方ない」

複数合格した中で進学先を選ぶとき、親が国公立進学を選ぶように仕向けたことは、「私立に行ってたらどうだったかなっていうのは、年に1回くらい思う。でも、今の学校に入れてよかったから、その点に不満は全くない」(学校の設備とかはかなり不満だが)

「うちの親はいい親だよ。受験もいい受験だったよ」と言ってくれます。

比較の問題で自分がよく見える説

娘の受験がいいものになっていて、親にも優しい言葉をかけてくれて、本当に嬉しいのですが。

娘が周囲の友だちから色々と受験の話を聞いて、「私ってかなり恵まれてるんだな」と気づいた説はあります。

  • 「職場の人の子供みんな受験するから」という理由で、受験を強制する親
  • 姉が合わなくて中学で一貫校を出たのに、妹に同じ一貫校を受験させる親
  • 「テストの点がヤバい」生徒の名前をクラスで読み上げる塾講師
  • 「俺の言う通りやっておけばいい」と言う、最強国家資格を持つベテラン家庭教師

など、中学受験の都市伝説みたいなのが実際に存在することを知ったらしい。

で、「ウチは普通の範疇におさまる中受でよかった…!」と思ったみたいです。実際、普通の中受におさまる範囲の中受だっとは思う。

「塾の講師に向いている」と自認する娘

ちなみに今回、中学受験の話をしていて、娘は「実は、自分は塾の講師が向いてると思う」と言ってました。

娘は人に教えるのが好きらしく、教師になることを考えたこともありました。でも、教育現場のブラックさや、もっと直接的な社会貢献をしたいということから、今は別の進路を考えています。

が、その上で、「純粋に教えることの楽しさを味わうなら、学校の教師より塾講師だよね」という話を、今回、娘としました。

中学受験したおかげで、中学受験の塾講師という選択肢もできました。

そうなんだよ。塾の勉強が楽しかった子は、塾で教えることも楽しい

だから、塾の講師になるのも全然不思議ではないぞ、ということです。

思うところは色々ありますが、中学受験をさせたおかげで1つ選択肢が加わったんだなと。そう思っておくことにします。

広告
最新情報をチェックしよう!