中学受験で進学校を選ぶと、大学受験で苦労する理由【実体験】

最近、高1の娘が大学受験を意識して、以前よりも勉強するようになりました。

中1から大学受験に向けてスタートを切る中学受験組としては、遅すぎるくらいですが。勉強に前向きになってくれたことは、正直とてもうれしいです。

はじめは信じられなかったという記事

うちの子の学習状況①高1娘編―勉強に本気になったの本当?【夢?】│まわらないドットコム

それにしても。大学受験、大変です!

特に娘は文系なのに英語が苦手で、都内の我が家から通える大学志望なので、選択肢が狭い!

中学受験では進学校一択だった我が家だが…

ウチは両親が元優等生で、大学受験を経て高学歴のはしくれに落ち着いたクチです。

なので「大学受験するのが当たり前」という発想で、娘・息子の中学受験でも大学付属校はほとんど考えませんでした(ちょっとは考えた)。

大学受験に関してはっきり言うと、娘は早慶以上のできれば国立にいってほしいし、息子は旧帝大以上の理系国立にいってほしいと思っていました。

「ラスト2年くらいは受験勉強漬けになるかもしれないけど、6年間あるからまあまあ青春できるよね」とか、「高校受験がないぶん、大学受験には多少有利だろう」とかも、思っていました。

でも、そういうの全部間違っていたのかも

と、最近、娘の大学受験を見ていて考えています。

進学校で思い知った現実

息子のことはいったん置いておいて、娘の体験をもとにまとめてみます。

娘は中学受験では四谷大塚偏差値65くらいで、いわゆる適正校、つまり80%偏差値がそのくらいの進学校に通っています。

そこで思い知ったことは…

大学受験ガチ勢は6年間受験勉強

娘は中学受験が終わった後が完全に緩んでしまい、中1・中2は本当~に勉強しませんでした。そのせいで高校進学が危なくなったほどに…。

しかし、娘校は真面目な子が多く、大半の子は入学直後から大学受験を見越して勉強しています。鉄緑会をはじめ、どこかしら通塾してるし。

「最後の2年間」どころか「中高6年間丸ごと」大学受験準備をしている子がほとんど、ってことです。

ガチ勢は小学生以前から英語もガチ

ウチは娘が中学受験するかしないかで優柔不断していましたが、一旦しないことにしたとき、公文の英語を始めたんです。で、やっぱり中学受験をすることにしたときに、即、公文の英語をやめました。

家計の余裕がなかったから。時間の余裕もなかったから。

しかし、中学に入学してみて、中学受験と英語はトレードオフじゃないんだと思い知りました。

中学受験に入る前に英語がある程度のレベルまでになっているか、中学受験と並行して続けている子が多い。帰国子女入試の対象にならないけど、海外在住経験のある帰国子女もいっぱいいます。

英語の先取りをやっていないと、中学入学直後から「英語ができない子」になってしまいます。

周囲からのプレッシャーが強い

娘校は昔ながらの自主自立を重んじる学校で、さほど進学指導に熱心ではありません。その辺は学校側によるかな、と思います。

それよりも高偏差値帯の学校では、「みんないい大学いくんだろうな」という、友だちから受けるプレッシャーのほうが強い気がします。

令和ロマンのけむりが「早慶以上にはいかないとヤバいと思っていた」と語っているのを見たことがありますが、分かる。それが、進学校に通う文系生徒の本音だと思います。

しかもこれ、20年、30年前の価値観なのに今もあまり変わってない。その一方で、大学入試はめちゃくちゃ変わっているから辛い。

多様化・細分化している大学入試

まず、私大の定員数厳格化は前提として。

今の大学入試は多様化・細分化していて、昔よりもずっと、大学ごとの戦略・戦術が重要になってきています。

つまり、目的を決めてそこに向かって適切な手段をとることが大事なので、私たち世代には普通だった「高偏差値帯に集まっている地頭がいい子が、なんとなく努力してどこかのいい大学に入る」という図式は、現在では成り立ちにくくなっています

例えば…

総合型選抜

総合型選抜は本当に多様なのですが、一般的には3年間の内申点課題研究課外活動の成果論文対策、面接対策、英語力などが必要です。

「総合型選抜と一般選抜、両にらみで対策を」みたいに言われることがありますが、早慶・旧帝大以上を前提にすると、両にらみは無理。というか、このレベルに総合型で入れる子は、一般選抜でも楽に入れる子。東大の推薦と同じやつかなと。

早慶私大文系

理系は、文系ほど断絶がないと思うのですが。

文系の大学入試は、私大は3科目国立は8科目と科目数が違い過ぎるんですよ。しかも特に私大で英語を中心に難化傾向があり、大学ごとの対策も重要度を増している。

そして、英語を幼少期からやってて、早慶に狙いを絞る高偏差値中高一貫校の私大文系コースにいる子がわんさかいる。

というか早慶に絞るなら、なぜ中学受験で早慶を受けないのですか?っていう話もある。

もはや私には、私大文系コースは魔境に見えます。

国立文系が辛いという記事

大学受験戦略の第一歩、文系なら国立・私立どちらを選ぶ?│まわらないドットコム

難化する共通テスト

塾でも学校でも「昔のセンター試験と同じだと思わないでください」と、口酸っぱく言われます。「思っている以上に、対策が大変だ」と。

国立文系には6教科8科目必要だと上述しましたが、その元凶が共通テスト。

私大でも共通テスト利用や併用の入試が増えているし、共通テスト必須の総合型選抜も多いことは、国立文系志望には喜ばしいことかもしれません。共通テストをがんばって、2次試験に進む前に私大を確保したいところ。

でも、共通テストは一発勝負。対策に膨大な時間を費やして、ここでこけたらどうなっちゃうの?という。

中学受験の勉強は、大学受験に役に立つか

最近Xで「中学受験と大学受験の接続が悪い」という旨の投稿が話題になりました。

もちろん、大多数の子が大学受験だけのために中学受験するわけではないと思います。しかし「中学受験は大学受験に有利なのでは?」と思う親子も多いはずです。

そこで、娘の様子と意見をもとに、中学受験の勉強が大学受験にどれくらい役に立つか、「接続率」という言葉を勝手に使って割り出してみました。言うまでもなく、超適当です。

例えば、元国語女子、国立文系志望の場合。

英語

接続率ゼロ。英語受験をした子以外、全く関連しない。

国語

現代文に関しては、「中学受験で死ぬほどやったおかげで身についた読解力が、今も役立っている」とのこと。漢文、古文に関しては、ほぼゼロ。

なので、接続率は50%

数学

「数Aは中学受験の貯金でなんとかなってる」と娘が言っています。残りの数1・2・B・Cと合わせて単純計算すると、25%。

中受で身についた計算力、手を動かして考える習慣を加味して、30%ってところでしょうか。

社会

中学受験の範囲は、中学の日本地理と日本史をほぼカバーしていると思います。が、世界地理と世界史はほぼゼロ(受ける中学によっては少しやる)。

なので、世界史選択では5%、日本史選択30%、地理選択30%というところでしょうか。

理科

「高3まで覚えていれば」という前提ですが、中学受験の理科の地学分野は、共通テストの地学の基礎を50%くらいカバーできているらしいです。

なので、接続率は25%くらい?

化学・物理は5%、生物は10%くらいなんじゃないでしょうかね(この辺を選択する文系の子、宇宙人くらい理解できないです)。

時間的なアドバンテージは当然ある

もちろん、どんなに大学入試が変わっても、中高一貫校の時間的アドバンテージは健在です。

  • 中学入学時点で広い範囲の知識を身につけている前提で、カリキュラムを進められる
  • 生徒のレベルが均一なので、適切な速度でカリキュラムを進められる
  • 高校受験に時間を割く必要がない
  • 中学入学直後から、大学入試に向けて戦略を練り実行できる

ただ、娘の場合は中学入学後数年は勉強しなくなってしまったし、カリキュラムは公立校と同じだし、高校受験もあったしで、全然このアドバンテージがないのですよ。

国語力・思考力・情報処理速度に期待

娘のように英語未履修で、時間的アドバンテージもない中学受験勢は。

「自分はできる」と信じて突っ走った中学受験と同じように、大学受験もフル回転でこなしていくしかないでしょう。

本人もそう思っているようで、すでに「辛い…」と漏らしていますが、それが娘の大学受験戦略・戦術です。

もうやるべきことは分かっている。お前はできる!やれ!!

広告
最新情報をチェックしよう!